2月5日 水曜日
 昨晩,新しいキノコボトルが届きました。そこで今朝,菌床ボトルで育てていた幼虫たちの成長状況を確認しました。それがそれが……。産地でずいぶんと成長に差が出てしまいました。というかここまで差が出ると,産地は異なるとはいえ,もはや同じ種類の虫とは思えないほどです。
 その中で最も順調に育っているのが,中央小学校の通級指導教室の子供たちが何代もにわたって飼育し続けている,岡山県津山市出身の血統です。
 昨年はその他に福岡県久留米市の血統を2系統育てましたが,親が小さかった方の血統は,順調に全て生きているけれど,全然成長しておりません。
 もう一つの久留米血統は,菌床アレルギーでもあったのでしょうか……。何と生存率20%。しかも生き残っている幼虫も全然成長していないし……。ありゃりゃって感じです。
 それにしても長く幼虫を育ててくると,無駄の出ない菌床ボトルの買い方がうまくなります。今回は入れ替える前のボトルが15本だったのに対し,死んでしまう幼虫の数を見越して10本の新しいボトルを購入。生き残っていた幼虫は10頭。過不足なくどんぴしゃ……。
 岡山血統で1頭,20グラムを超えている特大期待の幼虫が居ます。大きくなってほしいものです。
3月2日 月曜日
 2月29日に予定されておりました,「オオクワガタを卵から育てよう!!」の観察会は,新型コロナウィルス対策のため,中止となりました。
 それどころでなく学校内はばたばたとしており,今後についてはやむを得ず,私が新しいオガクズを詰めたボトルを準備して,それを各御家庭にもちかえっていただいて,観察してもらう形を取らざるを得ません。
 あぁあぁ,子供たちと保護者が楽しみながらやってしまえばさほど大変でない作業を,私が一人でやるとなると,大変です。本当,一刻もはやくコロナウィルスの脅威が消えてくれることを願います。
1月30日 木曜日
 そろそろキノコボトルで育てている幼虫君たちを,新しいボトルに入れる時期が来ました。そこで,菌床ボトルと,クワガタ用幼虫マットをyahooショッピングで注文しました。インターネットショップは,キャッシュレス消費者還元5%事業の対象店が多く,その恩恵を実感しています。昨年より調達コストはかなり下がっていると思います。それはさておき,荷物の到着は2月3日。幼虫君たちがどんな成長をしているか楽しみです。
1月10日 金曜日
 今年は温暖化が顕著です。オオクワガタ成虫は冬場は温度管理を全くしない状態で越冬させています。例年2月は2日に日は夜間,氷点下になるような環境に放置して,3週間に1回くらい,中を確認するような感じです。
 まだ1月ですが,多分今年は1回も,夜,氷点下になっておりません。従って2週間に1度の確認の際,成虫を手の上にのせるとすぐに動き出します。夜間氷点下になる環境では,手に乗せてから10分以上経過しないと,動き出しません。
 ところで昆虫と言えども体内には血液が流れており,多分その循環が完全に止まってしまえば★になってしまうのだと思います。でも日本のオオクワガタは,氷点下になっても実際には★にはなりません。ヘラクレスヘラクレスや熱帯のクワガタムシは一発で★ですが……。
 幼虫も同じで,日本のオオクワガタ幼虫は氷点下10度くらいまでは,体が何となく柔らかい感じです。それに引き換えヘラクレスヘラクレス幼虫は★になってそのままカチンコチンに凍ってしまいますが……。
 多分日本のオオクワガタは,寒くなると体液の性質を変化させて,凍らないように自己防衛できる機能をもっているのだと思います。ただし体液の性質を変化させるのにはかなり時間がかかるのかもしれません。
 明らかに今年の宇都宮飼育の日本産オオクワガタ成虫は,今の段階で体液を凍らないようにするための防衛をしていません。よって手の上に乗せるとすぐに歩き出します。
 ということで地球温暖化に何らかの対策をみんなで講じないとやばいんじゃないかって,感じております。
令和2年1月6日 月曜日
 菌床投入から2カ月が経過しました。今年は簡易音質の温度管理システムの,温度を制御する機構を見直しました。おかげで簡易音質の中に置かれている音声温度計は,いつ確認しても20度から22度で安定しています。ということでこの環境でどこまで伸ばせるか,俄然楽しみになってまいりました。
 とりあえず2月上旬までこのまま飼い続け,その時点で新しい菌床に投入するつもりです。
 生後約4カ月時点で,オスで15グラムを超えてきたら,大型化に向けて期待大です。さてどうなることでしょう……。
11月5日 火曜日
 先月26日のクワガタ飼育教室で出て来た,子供たちが連れ帰れなかった分の幼虫を,ヒラタケ菌床ボトルに入れ,音楽室のとなりのとなりの学習室に設置した,私の手作り簡易音質にいれました。それにしても誰がこの大量の幼虫君を育てるんだい??って感じです。結局育て方がいまいち上手でないが故に,生存率はよろしくないのですが,小さくとも命ですから精一杯大切に育てます。
10月26日 土曜日
 今日は猛烈に忙しい一日でした。朝9時から12時まで,放課後かるた教室で子供たちと百人一首をして遊び,1時から2時半までオオクワガタ観察教室(9月7日の卵出てこなかった事件のリベンジ)でした。その後,夜遅くまでオペラの練習。翌日は宇都宮百人一首市民大会の引率……。忙しすぎてどうしまちょ……って感じです。
 そしてそして。今回の卵と幼虫の掘り出し結果は……。おぉ〜い!!おぉ〜い!!ちょっとこれ,誰が育てんのぉ?????
 最初は子供たちの歓声に胸をなでおろしたのですが,絶え間ない歓声があちらこちらから上がり続けるうちに,徐々に憂鬱な気分に……。はいはい,小さくても命です。私が育てます……ってなことになりました。
10月21日 月曜日
 昨日は宇都宮大学峰キャンパスを会場に行った,栃木理科教育研究会主催の『科学お楽しみ広場』で,『オオクワガタを幼虫から育てよう』のブースを担当させていただきました。
 配布用に準備した幼虫は26頭……のはず。理科好きの子供たちが育てるとはいえ,できるだけ手をかけずに育てられるようにしておかないと,多分成虫まで育てられません。少なくとも飼育ボトルのオガクズを交換しなくとも成虫まで育てられるようにしておかなければなりません。
 そこで,6月から8月に割り出して,私が育てた幼虫を提供することにしました。
 前日に新しいエサのオガクズを26本,ボトル詰めにし,それを超大型リュックに詰め込み,さらに今まで飼育して来た幼虫の入ったボトルも26本,別のリュックに詰め込み,タクシーで会場入りしました。
 会場で希望者に幼虫の入ったボトルを渡し,大きなプラスチックのバットの上に中身をあけさせ,幼虫を新しいエサの入ったボトルに入れて,説明書と共に連れ帰っていただきました。
 きちんとした環境で育てたわりに,26頭中6頭が死亡しており,配布できたのは20頭でした。
 あらためて幼虫飼育の難しさを痛感させられたわけですが,これ,お給料をいただいている教員だからこんなことやってられるんであって,これを売って生計を立てるなんて,絶対無理……そうつくづく感じさせられた一日となりました。
10月9日 水曜日
 10月26日実施の「オオクワガタを卵から育てよう!」の追加実施のために,温度管理をして産卵セットに入っているメス親は,現在4頭います。しかしピンチな状況が続いており,4頭とも産卵木をかじり始めません。困ったもんです。
 今までの経験から言えば,ほとんどかじってない木に産卵してあることもごく希にあるのですが,そういうケースは秋に限ってはほとんどないと考えられます。
 困ったなあと思っていたら,ある教室に預けてあった岡山産のメスに,9月初旬にオスをつがわせてあったのですが,それが産卵木をバキバキとかじり始めたとのこと。これは……と思い,そのケースを預かって中を確認すると……。
 あっちゃかちゃぁ,めちゃくちゃかたかった産卵木が,原型をとどめないほどに木っ端みじん……。卵は産んだかもしれないけど,そこから孵った幼虫を,親のメスが食べちゃった系??ありゃりゃ……。
9月26日 木曜日
 うわちょ!!オオクワガタを卵から育てようの追加実施まで,あと1カ月。4月羽化のメス成虫2頭,オスとの同居を終えて,卵を産み始めたはず……。が,産卵材をかじり始めません。うわぁ……しくじったかぁ??今年の夏の暑さをナメていて,2頭のメス親?それともオス親が,交尾できるだけの体力を残していなかったかぁ??それとも朝晩が涼しくなりすぎていて,それ故産卵しないのかぁ??
 ということで,簡易温室を使って,常に気温30度状態の飼育環境を作り,あと1カ月,悪あがきをします。それにしてもあぁ難しい!めちゃくちゃ難しいです。クワガタを繁殖させて販売して,生計を立てている方々,それで生計が成り立っている方々は,神的存在です。私は小学生相手に楽しみながらやっているからできますが,こんな不安定な生き物に生活はかけられません。それはさておき,産んでくれ!!と祈ることしかできません。
9月9日 月曜日
 おとといの土曜日に,3年目の「オオクワガタを卵から育てよう!!」というワークショップの今年度第一回を開催しました。
 と……ところがです。何と小学生8名と大人6名,合わせて14名で木をくずし…くずし…くずし…。
 出て来た幼虫は全部でたった7匹。今年は出過ぎて困るかと思っていたので,この結果にみんなでずっこけてしまいました。
 ま,そういう年もあります。仕方がありません。今年4月くらいに成虫になったメスが2頭いるので,本当は来年の親にと考えておりましたが,急きょ今年の親になっていただき,10月26日の土曜日掘り出しの予定で,再セットすることにしました。
 生き物の世界は,本当に厳しいですってか,人間の思い通りにはいきません。昨年は,岐阜県羽島市産のオオクワガタを親に使いましたが,その親から生まれた子供はメス,メス,メス,メス,メス……。結局全部メス。どうしてそうなっちゃったかなぁって感じでした。
 一つ言えることは,オスよりメスの方が生命力が強いらしい……みたいな。他の産地のクワガタも,オス2割,メス8割って感じでしたが……。多分,条件によって生まれてくる雌雄の割合は,変化するのだと思います。
 誰かさまざまな条件下での飼育による,雌雄の出現割合の変化について,研究しようなんて小学生,現れないかなぁ……。そんなことをぼんやりと考えております。
8月29日 木曜日
 小学1年生が,理科室の廊下の端にならんだオオクワガタの幼虫入りボトルに耳を当てて,
「先生,この中にハムスター飼ってるの?」
と。
「そんなの飼ってないよ!!どうしてそう思ったの?」
と応じると,
「中からすごい勢いでガリガリガリガリって音してる!!」
と言います。私はにんまりしながら,
「後で生活科の時間にでも,どうして音がするのか,何が音を出しているのか,調べてみようねぇ」
と言いました。子供たちは,ボトルの中にクワガタ幼虫が入っていることを知っているはずです。でも,クワガタ幼虫がそんな音を出すなんて,夢にも思わないらしい。クワガタ幼虫がいきなり侵入してきたハムスターに食べられちゃっているかも……。みたいな発想なのかもしれません。きっちりフタをしてあるボトルのどこからハムスターは侵入するのかな??みたいな感じです。
8月23日 金曜日
 9月7日に,中央小学校放課後子ども教室にて「オオクワガタを卵から育てよう!!」第三弾がスタートします。
 ところでこの企画の大前提は,オオクワガタに卵を産ませること。それがなかなか難しいのです。
 まずはオス親とメス親がうまいこと交尾し,メスが卵を産むことが大前提で,その大前提がうまくいかないと,企画はぽしゃってしまいます。
 そこでこっそり,卵を産んだであろうと思われる木を割って,中を確認しました。南沢が一人で。さすがに指先で木屑の中から卵を発見するのは不可能です。ですから産卵を終えた木を一ヶ月放置した後,それを割っているという感じです。
 全盲者がこの作業をする手順は,見えている人のやり方とはずいぶん異なります。全盲者は作業時に大きなタッパーを二つ準備します。
 次にタッパーAの上で木をバラバラにしていきます。その際,タッパーAには超細かい木屑のみ落とし,大き目のクズはタッパーBに入れていきます。
 卵からかえった幼虫は,木の中を食い進みます。そしてその跡は,超細かいフンが詰まった状態となります。幼虫はフンの詰まった道の一番先にいるのですが,全盲者には道があることは分かっても,どこがその道の一番先かわかりません。ですから道に詰まったフンと幼虫を一緒にタッパーAに落とし込み,後はタッパーBへ入れていく,というわけです。
 次に手のひらの上に,フンと幼虫が混ざったものをのせ,指と指との感覚を開けないようにして,手の力を抜いて,左右に軽く振っていくと,手の中に幼虫が残るという寸法です。見えている人に比べれば,ずいぶん効率も悪いし,時間もかかるし,面倒くさいですが,できなくはないって感じです。
 今日はトータル5頭の,小さな小さな幼虫をゲットしました。産んでいる数は少なめです。参加者全員にわたるだけの幼虫が出てくるのだろうか……。新たな段階の不安が湧き上がってまいりました。