○『死神』の実演を聴く!!
演者の南沢さんの写真です。着物姿で犬を連れています。手にはサツマイモで作った生後間もないウリ坊を抱えています。

 古典落語は元来,落語家さんたちの間で,師匠から弟子へと受け継がれ,さまざまなバリエーションを派生させながら今日に伝えられています。
 古典落語はバリエーションの数が人気のバロメーターと言われますが, 『死神』(しにがみ)は,正にバリエーションの多い古典落語の代表格で,多くの落語家さんのさまざまな録音が残っています。
 『死神』は,幕末期から明治期にかけて活躍して多数の落語を創作した,
初代三遊亭圓朝が,グリム童話を基に翻案したと言われています。 
 ところで,多趣味な南沢さんの趣味の一つに,落語鑑賞(特に一つの演目のさまざまなバリエーションの聴き比べ)がありました。南沢さんはたくさんの落語を鑑賞する中で,話の面白さと演者の話術の相乗効果が大きな芸術的価値を生み出して来たことを痛感しました。
 ところがこの芸術的価値を小学生に伝えようとした時,著名な落語家さんたちの名演の録音であっても,言い回しが古かったり言葉が難しかったりして,その芸術的価値をきちんと伝えられないというジレンマに突き当たります。
 そこで南沢さんは,小学生にも十分に楽しめる形で古典落語を紹介しようと,著名な落語家さんの実演を聴き込み,小学生に分かりやすい形で古典落語の紹介をはじめました。
 その記念すべき第一弾『死神』の,南沢さんによる実演をお楽しみください。
★南沢さんの15分古典落語実演『死神』を聴く
★『死神』の解説ページはこちら